お返事痛み入ります。finalvent氏へのお礼

しかし、そのお返事の内容たるや太古から繰り返されたネットでの議論の「定石」以上のものではないのが残念ですが、とりあえずお返事を頂けた事には率直に感謝します。

私は、「「金権」とか「腐敗」とかって聞きなれたイメージの自民党的政治家」を否定しないのですよ。政治というのは誰かがコストを払わなくてはならず、私たちがそれをケチるなら、自民党的政治家が出てくるのは当然です。

素晴らしい見識ですね。しかし、問題は小沢氏も民主党も「自民党的なものの復活」(あるいは「継続」)をマニフェストにかかげているわけではないということでしょうか。


むしろ民主党の唯一無二のといって良い売り文句が「政権交代」であって、コノテーションとして「自民党的な物の払拭」というイメージをともなう訳ですな。


まあ、政治家さんたちに向かって「それは欺瞞だ!」と言うのは、八百屋さんに向かって「お前が売っているのは野菜だ!」と叫ぶぐらい無意味な行為ではあるけれども、やっぱり「欺瞞」と言えば絵に描いて歴史の博物館に展示して良い位の欺瞞ではあります。


小沢さんや民主党の皆様にすれば「有権者ボリュームゾーンに対してはその程度の欺瞞が分相応」という見切りがあるのでしょうし、それは多分政治判断としては正しい訳ですが。


余談ですが、確かに、小沢氏の致命的な欠点は、単に腐敗した自民党のある意味「嫡流」であるということより、政治的に、選挙と政争以外では無能と言うことにあるのでしょう。


そのお得意の政治的小細工さえも、小沢氏といえばしきりになにやら小細工はするのだけど、ここ一番で破綻して「俺は辞める」という脅しで収拾を計るという無様な定型パターが目に付きます。これなどはいま一つ「自民党型政治家」としても一流ではない証左のように思いますな。むしろこの辺が私の小沢氏への危惧では比重が大きいかも。


"歴史を学べば"、細川政権(広い意味で言えば自民党離党のころから)以来、連綿と小細工−破綻−ドタバタ−側近の離反を繰り返した小沢氏には、現役を退いていただき、そろそろ歴史の博物館に入っていただくべき潮時だと思いますな。


まあ、小沢氏の跳梁跋扈は日本の政治の貧困の原因と言うより、にっちもさっちも行かなくなった日本の政治状況の結果と捉えるべきかもしれませんね。その意味ではfinalvent氏の冒頭の引用は少し理解できます。