英語圏といえばSilicone gel Breastも名物ですが、。。。。。

英語圏といえばSilicone gel Breastも名物ですが、それ以外にも奇怪な風習があります。


(その1)スパゲティーを食べる時に、フォークだけで足りなくてスプーンを使うこと。(そしてそれをあたかも正式な作法とでも思い込んでいることろ。)


もちろん、スパゲティーを食べる時にスプーンを用いるのは正式な作法という訳ではありません。むしろ旅行にでかけた際などイタリアあたりのレストランで、あなたのスパゲティーの傍らにスプーンが置かれていたとしたら、そのレストランの給仕があなたを「不器用な田舎者のおのぼりさん」と看做している可能性をまず疑って見るべきでしょう。


そしてこの「不器用な田舎者のおのぼりさん」こそ、ヨーロッパで一般的な「英語圏」人に対するイメージであります。まあ、「英語圏」人というより「アメリカ語圏」人と言った方が適切かもしれませんが。


(その2)Dental bracesという奇妙な金具を年端も行かない子供の歯に貼り付けて、親のステイタスの証と看做す風習。

数年前に、イギリスに駐在するアメリカ大使だかの外交官の娘さんが、イギリスの若者を見下した発言をして問題になったことがありました。その時、イギリスの若者を罵倒するときに出てきた具体例として「イギリスの若者は歯並びが悪い」と言う発言があります。


実はこれには伏線があります。英語圏ならぬ「アメリカ語圏」では、歯並びによって相手の値踏みをするという風習があります。”自分の子供の歯並びに関心がなく、子供の歯並びの矯正もしない親”というのは社会的に”それなりに下層の階層”の人と評価されます。


こういう社会的なマイナス評価を恐れてアメリカ語圏の子供を持つ若夫婦などは結構な額の費用をなんとか捻出してDental bracesを子供に装着する訳ですね。そうして作り物のような歯並びに矯正するわけです。というより歯並びについては本当に作り物ですよね。


たしかに、歯並びは悪いよりは良い方が良い訳ですが、あまりに人工的で作り物っぽいのも考え物で話は複雑です。また、腋臭や油足や水虫はそれほど問題にならずに歯並びだけが恣意的に問題になるあたりにこの話の面白さがあります。


まあ、子供の歯に変な金具をつけるのは、言って見れば一種の社会的「見せびらかし行為」であって、有名なクワキトルインデアンの風習である”ポトラッチ”などとも通じるものがありますね。


身体に傷をつけたり、身体に何かをくっつけたりという儀式というのは世界中の様々な部族にあるわけで、アメリカ語圏のDental bracesなどもそういった文化の多様性において理解すべきものでしょうから、一概に笑うべきものではないおもいます。ローカルな文化には、ローカルなりの良さがある訳ですから。


ただ問題は、上に出てきたアメリカの大使だか何だかの娘さんの様に、アメリカ語圏の人がアメリカ語圏の奇妙な風習を基準に、他文化圏の文化や人を見下す行為です。この辺の夜郎自大的な勘違いというのはアメリカ語圏に結構多いですね。


また、もっと始末に悪いのは、アメリカ語圏の人だけでなく、アメリカ語圏の人にあこがれて何とかしてアメリカ語圏の人間に自分もなりたいという思いが募った「名誉アメリカ語圏人」志願の人ですね。具体的にはその人たちは、日本人だったり、韓国人だったり、東欧人だった、するわけですが。


彼ら(あるいは親の世代)にとっては自分たちの国が貧しいときにアメリカこそ仰ぎ見るべき存在だった訳で、そう言う「刷り込み」があるものですから、自分がアメリカ的なものの一員と認められることこそが無上の喜びなのでしょう。まあ、私などは、正直に言って、「何で今更アメリカなの?」って感じですが。感じ方は人それぞれな訳で。


ちなみにスパゲティーを食べる時にスプーンを使う人は日本や韓国にも結構いるようです。